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 少しだけ時を越えた本(5年以上)


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紹介した本の一気読みです。第1冊〜第20冊まで
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 第1冊 突破者〜戦後史の陰を駆け抜けた50年
突破者―戦後史の陰を駆け抜けた50年 上巻
突破者〜戦後史の陰を駆け抜けた50年 下巻
作者       「宮崎学」 発売    1996年 10月
グリコ、森永事件でいわゆる「キツネ目の男」として重要参考人とされた作者の半世紀を記したノンフィクションだが、その事件よりもその破天荒な生き様が面白い。世の中にはこんなすごい生き方をしている男がいるのかと思うとつまらないことで悩んだりしているのがばからしくなってくる。
京都のヤクザの家に生まれ、早稲田大学で学生運動にはまった後、週間現代の突撃記者、家業をついで倒産させたら地上げ屋という具合だ。登場しているどちらかというと裏社会の人たちも魅力的な人物ばかりである。戦後の裏社会の有様を覗けて、さらに重要参考人が自らグリコ、森永事件の真相(?)にせまるという展開はわくわくしながら読んだ。
ちなみに読み終わったらやっぱりお前が犯人じゃないか!と思わせます。
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 第2冊 いま、そこにある危機
いま、そこにある危機 上巻
いま、そこにある危機 下巻
作者  「トム・クランシー」 発売    1992年 6月
世界有数のベストセラー作家「トム・クランシー」の代表作。アメリカで大ヒットしてハリソンフォード主演で映画化され日本でも大ヒットした。映画を見てから小説を読んだ人も多いと思うが小説の方がだんぜんリアルで面白い。リアルさとやたら長い小説を書くのが売りの作家だが、この作品に限らず長さはまったく感じない。
CIAの情報担当副長官代行である主人公のジャック・ライアンが南米の麻薬組織と戦う。つまり麻薬こそがアメリカが直面している「いま、そこにある危機」ということだ。敵は麻薬組織だけでなくCIA内部の同僚であったり政治家であったりして単純なアクション小説で終わらない。特殊部隊を率いて南米に潜入するジョン・クラークが最高にかっこ良く、この後ジョン・クラーク主演のシリーズも刊行される。
実際に国際舞台の裏側を見ているような気分になれるのもいい。
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 第3冊 リプレイ
43歳で心臓発作で死亡した主人公は気がついたら18歳の大学生に戻っていた。覚えていた競馬の結果や株で大金持ちになるが・・・・。人生をリプレイ出来たらという誰もが思う夢をかなえるがなかなか幸せにはなれず話は意外な方向へ。
よくある話の設定だけどこれがオリジナルじゃないかと思うくらい良く出来てます。(日本の人気漫画にも同じような設定がありますが同じオチにするんじゃないかと心配になります)私もインターネットで評判が良かったので読んでみたんですがものすごく得した気分になれました。
発売  1990年10月 作者  「ケン・グリムウッド」
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 第4冊 レディ・ジョーカー上下巻
競馬場で知り合ったそれぞれに鬱屈を抱えた男たちがレディ・ジョーカーを名乗り、日本最大のビールメーカー日の出ビールの商品に毒を入れ大金を脅し取ろうとする。マスコミに手紙を出し大胆不敵な行動に出る犯人とそれを追う主人公の合田刑事。
グリコ、森永事件を元にしたフィクションだが、かなり正確な情報に基ずいた真実を下敷きにしたフィクションらしい。ストーリーも抜群に面白いが、今までの刑事ものと違い警察内部の描写がリアルで地味な仕事ぶりや警察内部の確執、手柄争いに力を使ってる様子が書かれており、現実にはスーパー刑事などいないし、いればすぐクビになるだろうと思わせる。太陽にほえろみたいな人たちはいなかったんなと少し寂しくなった。
第1冊目で紹介した「突破者」を読んだ後に読むとおもしろさ3倍です。
発売  1997年12月 作者  「高村 薫」
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 第5冊 社長失格 〜ぼくの会社がつぶれた理由
バブルがはじけた後、まだITバブルが来る前にインターネット系ベンチャー企業を立ち上げてニュービジネス賞、通称産業大臣賞を受賞。ビル・ゲイツも会いにくると華々しい活躍をしたが、その後資金繰りを失敗してあっさりと倒産した会社の社長自らが失敗を語る。成功した社長の話は多いが失敗した社長の話の方が面白く(なんせ他人の失敗なので)学ぶことが多い。すごい才能をもった人だと思うけど本人が書いたものを読んでもちょっと問題があるんじゃないかと思う行動が目立つ。しかしITバブルの時期なら多分倒産はしなかったんじゃないかと思われ、不運な面もある。こえから起業を考えている人には必読。有能な副社長として登場している夏野氏は現在ドコモの記者会見にいつも出てくるあの夏野氏です。
発売  1998年11月
作者  「板倉 雄一郎」
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 第6冊 重金属青年団
社会生活に適合出来ない若者達が単車で北を目指す。麻薬中毒の作家、水商売のバイトの文学少女、元自衛官、ヤクザも失格した元ヤクザ、天才的な単車技術を持つが性格破綻の少年、暴力とドラッグとそれぞれの憂鬱を抱え特に意味も無く北へ向かう。この作者にはもっと有名な作品が沢山ありますが、私はオートバイの免許も持たないのにこれが一番心に残っています。
発売  1993年6月 作者  「花村 萬月」
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 第7冊 『Shall we ダンス?』アメリカを行く
日本で大ヒットした映画「Shall we ダンス?」がアメリカでも公開され邦画としては過去最高のヒットを上げて沢山の映画賞もとった。そのいきさつやアメリカでのプロモーションの様子を監督自らおもしろおかしく書いたノンフィクション?である。
世界的にはまったく無名の映画監督が作った映画がアメリカやイギリスで好評価を受ける。日本の社交ダンス映画なんかアメリカ人には理解出来ないんじゃないかと思ってしまうが、実際にはそんなことはなく日本の映画館より盛り上がっている。ミラマックス(タランティーノなんかが契約している映画会社)との契約終結やハリウッドスターと会う話なんかを織り交ぜて楽しい本になっている。映画を見る前に読むといっそう映画が楽しめます。
発売  1998年2月
作者  「周防 正行」
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 第8冊 「ダンス・ダンス・ダンス」上下巻
「ダンス・ダンス・ダンス」 上巻 「ダンス・ダンス・ダンス」 下巻
『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』に続く完結編。主人公「僕」が喪ってしまったものを探して札幌、ホノルル、東京で再び冒険を始める。作者の一番面白い作品では無いかもしれないが、私的には一番繰り返し読んだ本。特にハワイに行くくだりは印象に残り、実際にハワイにいったときにハレクラニ・ホテルでピナ・コラーダを飲んでみた。めずらしくハッピーエンドなのもいい。
発売  1998年10月 作者  「村上春樹」
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 第9冊 「ドサ健ばくち地獄」上下巻
「ドサ健ばくち地獄」 上巻 「ドサ健ばくち地獄」 下巻
麻雀放浪記の脇役だったドサ健が主人公のばくち小説。麻雀放浪記の時代から10年後の昭和32年、東京一高いレートで運営している地下賭博場でドサ健と仲間のような敵のような連中がすさまじい戦いを繰りひろげる。麻雀も出てくるが主に手ホンビキと呼ばれるばくちが主となっているために麻雀を知らない人にも読みやすい。違うことをやれば成功しそうな天才的な能力を持った男達が、なぜかばくちに命を懸けてしのぎを削り一人づつ脱落していく様がリアルにしかし暗くなりすぎずに描かれている。
発売  1984年9月 作者  「阿佐田 哲也」
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 第10冊目 「69 Sixty nine」
1969年は村上龍氏の人生で3番目に楽しい年だったそうな。当時高校3年生だった作者の周りで起こったことの一部を記した作品。この話が実話というのもすごい。
映画監督もしている作者だが一番映画化し易そうなこの作品をどうして撮らないのか不思議に思っていたが、今回別の監督で映画され(主演 妻夫木聡)再び人気を集めている。九州弁の高校生(高校の名前が実名だ)が女にもてたい一心で学生運動の真似事をして学校をバリケード封鎖してしまう。最後は登場人物のその後を紹介して映画「アメリカングラフティー」のような爽やかな青春気分で読み終えれる。女性誌に連載されていたくらいで、龍氏の他の作品がダメだという女性なんかにもおすすめ。
発売  1987年10月
作者  「村上 龍」
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 第11冊目 腕で歩く
1日30分のウォーキングもくじけて続かない僕が読んでモーレツに感動しました。見れば分かるがベトナム戦争で両足を失った男が腕で歩いてアメリカ大陸を横断!なぜそんなことをすると聞かれて「腕でアメリカ大陸を横断した奴がいると聞けば多くの人が元気付けられると思ったのさ」。その通り、めちゃ元気でました。
作者  「ボブ・ウィーランド」
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 第12冊目 落日燃ゆ
東京裁判で絞首刑を宣告された7人のA級戦犯のうち、ただ一人の文官であった元総理、外相広田弘毅。戦争防止に努めながら、その努力に水をさし続けた軍人たちと共に処刑されるという運命に直面させられた広田。そしてそれを従容として受け入れ一切の弁解をしなかった広田の生涯を、激動の昭和史と重ねながら抑制した筆致で克明にたどる。毎日出版文化賞・吉川英治文学賞受賞。
感動した!マジで。
発売 1986/11
作者  「城山 三郎
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第13冊    「国盗り物語(1)〜(4) 
一介の油売りから大名にまで成り上がった斉藤道三。非業の死を遂げた後は娘婿である織田信長にその夢を託す。国盗りに一生をかけた2人の英雄の物語。司馬 遼太郎作品の中でも掛け値なしに面白いシリーズ。
発売 1971年
作者  「司馬 遼太郎
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国盗り物語〈第1巻〉斎藤道三〈前...新潮文庫
国盗り物語〈第2巻〉斎藤道三〈後...新潮文庫
国盗り物語〈第3巻〉織田信長...新潮文庫
国盗り物語〈第4巻〉織田信長...新潮文庫

















 第14冊目 「夜と霧」

ユダヤ人精神分析学者がみずからのナチス強制収容所体験をつづった本。著者は悪名高いアウシュビッツとその支所に収容されるが、想像も及ばぬ苛酷な環境を生き抜き、ついに解放される。家族は収容所で命を落とし、たった1人残されての生還だったという。  このような経験は、残念ながらあの時代と地域ではけっして珍しいものではない。収容所の体験記も、大戦後には数多く発表されている。その中にあって、なぜ本書が半世紀以上を経て、なお生命を保っているのだろうか。今回はじめて手にした読者は、深い詠嘆とともにその理由を感得するはずである。

ですって。

発売 1956年
作者  「V・E・フランクル」
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 第15冊目 「ドナウの旅人 上下巻」
夫を捨てて、突如出奔した母・絹子。「ドナウ河に沿って旅をしたい」という母からの手紙を受け取った麻沙子は、かつて5年の歳月を過ごした西ドイツへと飛ぶ。その思い出の地で、彼女は母が若い男と一緒であることを知った。再会したドイツの青年・シギィと共に、麻沙子は二人を追うのだが…。東西ヨーロッパを横切るドナウの流れに沿って、母と娘それぞれの愛と再生の旅が始まる。
こういう筋書きの本は、まず読む気が起きないのだが、なぜか手にとってみたらいい本でした。ヨーロッパ旅行に行って帰って来たような気分になれます。

発売 1985年
作者  「宮本 輝
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ドナウの旅人〈上〉新潮文庫
ドナウの旅人〈下〉新潮文庫





















 第16冊目 「沈黙」
キリシタン迫害史を背景とする緊迫のドラマの中に、神の存在を問い、信仰の根源を衝いて、西洋と日本の思想的対立を鋭くえぐり出す長編小説。谷崎潤一郎賞、ピエトロザク賞受賞。
いや、読む気が起きないような内容なんですがだまされたと思って読んで見てください。退屈しないし面白いですから、ホント。
発売 1981年
作者  「遠藤 周作
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 第17冊目 「囚人狂時代」
バリバリの新右翼リーダーだった著者は、スパイ粛清事件の実行犯として逮捕され、懲役12年の判決を受ける。留置場や刑務所には、かつて世間を騒がせた"ビッグ"たちがひしめいていた。「三越事件」の社長、「ホテル・ニュージャパン」のあの人、「金属バット殺人」の彼…。有名人の知られざる生態、長期刑務所という極限空間の奇妙な日常生活を描いた、異色の「笑える」獄中体験記。
こっそり獄中で書いた小説で賞を受賞した作者が刑務所の実態をそのまま伝えている。他人の不幸は面白い。
発売 1998年
作者  「見沢 知廉
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 第18冊目 成りあがり How to be BIG
【おれは音楽をやる、スターになる!】広島から夜汽車に乗って上京した少年。−−くやしさも、みじめさも、すべて吐き出し、泣いている、笑っている、叫んでいる。この一冊は矢沢永吉の歌!(糸井重里)
中学生の時に初めて読んで強い影響を受けた。多分沢山の人が影響を受けたと思う。この本に出てくる「人を動かす」という有名な本も買って読んだ。矢沢ファンは中学生限りだったがこの本は時々読み返す。
発売 1980年
作者  「矢沢永吉
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 第19冊目 人を動かす
あらゆる自己啓発本の原点とも言うべき本書は、1937年に初版が発行されると瞬く間にベストセラーとなり、累計で1,500万部を売り上げた。『How to Win Friends and Influence People』は初版の発売当時と同じように今日でも十分通用する内容となっているが、その理由は、著者のデール・カーネギーが決して変わり得ない人間の本質を理解していたからに他ならない。著者の信ずるところによれば、経済的成功の15パーセントは専門的知識から生み出されるが、残りの85パーセントは「考えを表現する能力、リーダーシップをとる能力、そして人々の熱意を引き出す能力」によるものとなる。人と接する際の基本的な原則を基に、自分が重要視され、評価されていると相手に感じさせるようなスキルを教示する。

難しそうに見えますが「名前で呼ぼう」「誕生日を覚えましょう」などの基本的なことです。矢沢永吉さんも若い時に読んだそうです。
発売 1937年
作者  「デールカーネギー
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 第20冊目 サイキック・マフィア―われわれ霊能者はいかにしてイカサマを行ない、大金を稼ぎ、客をレイプしていたか

改心した元スター霊能者が、自らの過去を懺悔し、心霊業界の暗部を洗いざらいぶちまけた内部告発の書。世界各国をカバーし、客=カモの情報を交換しあう心霊マフィア・ネットワークの存在を明かすとともに、霊能者が使うトリック、客についての情報を探るための盗聴工作、儀式と称して女性客をレイプする霊能者たちの極道ぶりまで、破廉恥きわまりない業界の実態を克明に描く。

何年も前に無くした財布を初対面の霊能力者が空中から出すトリックなど種が分かれば何てこと無いが、興味深い話が満載。

不明
作者  「ラマーキーン」
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