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 少しだけ時を越えた本(5年以上)


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第21冊〜
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 第21冊目 「コリアン世界の旅」
1997年第28回大宅壮一ノンフィクション賞&第19回講談社ノンフィクション賞受賞。
日本、アメリカ、ベトナム、韓国、済州島、そして再び日本。
旅の中で見えてきた韓国・朝鮮系の人々が日本で生きるということ。
一番身近なアジアを知るための一冊。
なぜ、美空ひばりは「悲しい酒」を歌うたびに、涙を流したのだろう?
なぜ、孫正義・ソフトバンク社長は「毎日経済人賞」授賞式のスピーチのさなかに突然声を詰まらせて絶句したのだろう?
「蒲田行進曲」の銀ちゃんは一体誰だったのだろう?
映画「月はどっちに出ている」でのせりふの中に隠された意味とは何だったんだろう?
「紅白歌合戦」もプロ野球も、彼らがいなくては成り立たない。
著名人に限らず、私たちは毎日、知らぬまに大勢の韓国・朝鮮系の人たちと出会っている。それなのに、なぜ日本人の目には彼らが見えないのか。どのようにして見えなくされてきたのか。
一番身近だけど、一番見えにくい存在である在日韓国・朝鮮系の人々。
発売 1997年
作者  「野村進」
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 第22冊目 「小説 上杉鷹山」
九州の小藩からわずか十七歳で名門・上杉家の養子に入り、出羽・米沢の藩主となった治憲(後の鷹山)は、破滅の危機にあった藩政を建て直すべく、直ちに改革に乗り出す。―高邁な理想に燃え、すぐれた実践能力と人を思いやる心で、家臣や領民の信頼を集めていった経世家・上杉鷹山の感動の生涯を描いた長篇
泣けます。こんなに泣いたのは火垂るの墓以来です。
発売 1996年
作者  「童門 冬二
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 第23冊目 「ボッコちゃん」
ショートショートというジャンルの代表作。短くてひねりがきいていてオチがある。よく考え抜かれたストーリーを可能な限り短くしたこの本は通常の小説の10冊分くらい楽しめます。
ただでさえ難しいショートショートを星氏はいくつかのルールを決めて書かれていたそうです。たとえばお色気シーンは無しとか登場人物の名前がキャラクター付けしないようにエヌ氏という名前にするという具合。それが世界中で翻訳されている理由のひとつじゃないかと思います。
発売 1971年
作者  「星新一」
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 第24冊目 「不毛地帯(1)〜(4)」
この人の話はだいたいそうだが実話に基づいたお話。若き大本営参謀がシベリア抑留後、商社マンに転じて日本の石油エネルギー確保などビッグビジネスを手がける。実在商社が財閥系商社に立ち向かう経済小説としても面白いが個人的にはシベリアでの強制労働の話が面白い。主人公は同じ作者の「沈まぬ太陽」「二つの祖国」にもちょっと違った感じで出てくるのであわせて読むと面白い。
発売 1983年
作者  「山崎 豊子」
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不毛地帯 (1)新潮文庫
不毛地帯 (2)新潮文庫

不毛地帯 (3)新潮文庫

不毛地帯 (4)新潮文庫
























 第25冊目 「黒い家」

人はここまで悪になりきれるのか? 人間存在の深部を襲う戦慄の恐怖。巨大なモラルの崩壊に直面する日本。黒い家は来たるべき破局の予兆なのか。人間心理の恐ろしさを極限まで描いたノンストップ巨編。

たまにはホラー小説。怖いと聞いて読んだら、途中でやめたくなるくらい怖かった。現実にありそうなリアルな展開が恐怖をいっそう増長させる。お勧めしないが怖い話が好きな方はどうぞ。

発売 1998年
作者  「貴志 祐介
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 第26冊 「お笑い大蔵省極秘情報」
「官僚の中の官僚」と呼ばれるエリート集団大蔵官僚へのバッシングの嵐が吹き荒れている。しかし、批判だけでは何も生まれない。そこで今回、水面下で粘り強くコンタクトをとった結果、三人の大蔵官僚と極秘に接触することに成功した…大蔵官僚の本音情報全掲載。
大蔵官僚の傲慢さ、エリート意識にあきれます。
発売  1996年
作者  「テリー伊藤
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第27冊 1973年のピンボール 講談社文庫 村上 春樹 さようなら、3(スリー)フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との〈僕〉の日々。女の温くもりに沈む〈鼠〉の渇き。やがて来る1つの季節の終わり――『風の歌を聴け』で爽やかに80年代の文学を拓いた旗手が、ほろ苦い青春を描く3部作のうち、大いなる予感に満ちた待望の第2弾。
第28冊 20世紀最後の真実―いまも戦...集英社文庫 落合 信彦 ノン・フィクションだが、内容が本当かどうかはかなり怪しい。しかし面白い本なので紹介する。
南米に今でもナチスの秘密基地があり、そこではUFOが製造されている。作者は元ナチスの男と共にそこへ乗り込んでいく。
第29冊 28年目のハーフタイム文春文庫 金子 達仁 深夜の弁当工場で働く主婦たちは、それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから脱け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へと導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?犯罪小説の到達点。’98年日本推理作家協会賞受賞
第30冊 OUT   講談社文庫 桐野 夏生 深夜の弁当工場で働く主婦たちは、それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから脱け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へと導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?犯罪小説の到達点。’98年日本推理作家協会賞受賞
第31冊 ケインとアベル   新潮文庫... ジェフリー・アーチャー 2人の男の生涯を子供の頃から老人時代まで描く。貧乏人の息子と金持ちの息子の人生が途中で絡み合い、憎しみあっていくが・・・。
第32冊 コインロッカー・ベイビーズ...講談社文庫 村上 龍 コインロッカーを胎内としてこの世に生まれ出たキクとハシ。罪の子ふたりの心に渦まく愛と憎悪。廃墟と化した東京の上空に、華やかなステージに、そして南海の暗い海底に強烈な破壊のエネルギーがほとばしる。巨大な鰐を飼う美少女アネモネの願いは?鮮烈なイメージで織りなす近未来小説の大きな序章。
第33冊 コックサッカーブルース集英社文庫 村上 龍 オレは堀坂進太郎、小さな出版社のオーナーだ。或る日、オレのマンションに、別居中の妻の服を着た見知らぬ女が上がりこんでいた。それが奇妙なことの発端だった。SMモデルの女の剥ぎとられた爪が送られてきたり、変態性欲者の群れに、オレはどんどん巻きこまれる。…強烈な欲望と幻滅の渦巻くハードなパーテイで出会う性的フリークスを通して、時代の核心を描く長編小説。
第34冊 坂の上の雲  文春文庫 司馬 遼太郎 松山出身の歌人正岡子規と軍人の秋山好古・真之兄弟の三人を軸に、維新から日露戦争の勝利に至る明治日本を描く大河小説。全八冊
第35冊 勝者のエスプリ アーセン・ベンゲル 名古屋グランパスの再生、そして別れ。指導者に不可欠な資質、果たすべき役割は。日本にプロサッカーは本当に根づくのか。非の打ちどころのない実績が証明する、研ぎ澄まされた監督観。驚くべき観察力と分析力に基づく、最も洗練されたサッカー観と意表をつく日本観。彼はなぜ日本を選び、そして日本を去ったのか。電撃的移籍から1年。聖地イングランドでも賞賛を浴びる名将の、日本回想と未来への提言。
第36冊 新麻雀放浪記―申年生まれの...文春文庫 阿佐田 哲也 時代は変った、年もとった─かつては博奕仲間に恐れられた私もすっかり気弱になっていたのだが年若い友人を得て、久しぶりに燃えた…麻雀ファン待望の痛快篇
第37冊 青年社長 角川文庫 高杉 良 本書は「居食屋 和民」チェーンを統括するワタミフードサービスの創業者であり、代表取締役社長である渡邉美樹氏のサクセスストーリーを追ったノンフィクションである。 父親が経営する会社の倒産を目の当たりにした時、まだ小学生だった渡邉氏は「大社長になる」と決意した。佐川急便のセールスドライバーで事業資金を貯め、「つぼ八」のフランチャイズ店をはじめ、お好み焼き店「唐変木」やサントリー系の居酒屋「白札屋」を次々と出店する。一時経営は悪化するが、日本製粉の支援、そして居酒屋と食事処を兼ねて「居食屋」と名付けた和民が人気を集めるなど、グループの快進撃が始まった。
第38冊 世界の終りとハードボイルド...新潮文庫 村上 春樹 高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。
第39冊 大地の子  文春文庫 山崎 豊子 陸一心──日本人残留孤児で、中国人の教師に養われて成長した青年のたどる苦難の旅路を文化大革命下の中国を舞台に描く大河小説
第40冊 血と骨 幻冬舎文庫 梁 石日 一九三〇年頃、大阪の蒲鉾工場で働く金俊平は、その巨漢と凶暴さで極道からも恐れられていた。女郎の八重を身請けした金俊平は彼女に逃げられ、自棄になり、職場もかわる。さらに飲み屋を営む子連れの英姫を凌辱し、強引に結婚し…。実在の父親をモデルにしたひとりの業深き男の激烈な死闘と数奇な運命を描く衝激のベストセラー。山本周五郎賞受賞作。
第41冊 挑戦つきることなし―小説ヤ...講談社文庫 高杉 良 宅配便の代名詞ともなったクロネコヤマトの"宅急便"。日本全国どこでも小口荷物を届ける、配送革命を成し遂げたヤマト運輸。その成功の秘密は何か。「初めにサービスありき」をモットーに、郵政省や運輸省の理不尽な横槍に抗し、各種の宅急便を開始。『小倉昌男・経営学』の真髄をドラマチックに描く経済小説。
第42冊 峠  新潮文庫 司馬 遼太郎 壮大な野心を藩の運命に賭して幕末の混乱期を生きた英傑の生涯!
幕末、雪深い越後長岡藩から一人の藩士が江戸に出府した。藩の持て余し者でもあったこの男、河井継之助は、いくつかの塾に学びながら、詩文、洋学など単なる知識を得るための勉学は一切せず、歴史や世界の動きなど、ものごとの原理を知ろうと努めるのであった。さらに、江戸の学問にあきたらなくなった河井は、備中松山の藩財政を立て直した山田方谷のもとへ留学するため旅に出る。
第43冊 毒猿―新宿鮫 2光文社文庫 大沢 在昌 歌舞伎町の女・奈美。孤独な彼女が心惹かれる外国人・楊は、謎の影を持つ男だった。一方、「新宿鮫」と恐れられる新宿署刑事・鮫島は、完璧な「職業兇手」(殺し屋)が台湾から潜入していることを知る。「毒猿」と呼ばれる男が動きはじめた刹那、新宿を戦慄が襲う!鮫島は、恐るべき人間凶器の暴走を止められるのか?奈美の運命は…。
第44冊 ねじまき鳥クロニクル 新潮文庫 村上 春樹 ねじまき鳥が世界のねじを巻くことをやめたとき、平和な郊外住宅地は、底知れぬ闇の奥へと静かに傾斜を始める…。駅前のクリーニング店から意識の井戸の底まで、ねじのありかを求めて探索の年代記は開始される。
第45冊 ノルウェイの森  講談社文庫 村上 春樹 限りない喪失と再生を描く究極の恋愛小説!
暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。
第46冊 花神 新潮文庫 司馬 遼太郎 周防の村医から一転して討幕軍の総司令官となり、維新の渦中で非業の死をとげたわが国近代兵制の創始者大村益次郎の波瀾の生涯を描く長編。動乱への胎動をはじめた時世をよそに、緒方洪庵の適塾で蘭学の修養を積んでいた村田蔵六(のちの大村益次郎)は、時代の求めるままに蘭学の才能を買われ、宇和島藩から幕府、そして郷里の長州藩へととりたてられ、歴史の激流にのめりこんでゆく。
第47冊 羊たちの沈黙 トマス ハリス FBIアカデミイの訓練生スターリングは、9人の患者を殺害して収監されている精神科医レクター博士から〈バッファロゥ・ビル事件〉に関する示唆を与えられた。バッファロゥ・ビルとは、これまでに5人の若い女性を殺して皮膚を剥ぎ取った犯人のあだ名である。「こんどは頭皮を剥ぐだろう」レクター博士はそう予言した…。不気味な連続殺人事件を追う出色のハード・サスペンス。
第48冊 羊をめぐる冒険  講談社文庫 村上 春樹 あなたのことは今でも好きよ、という言葉を残して妻が出て行った。その後広告コピーの仕事を通して、耳専門のモデルをしている21歳の女性が新しいガール・フレンドとなった。北海道に渡ったらしい〈鼠〉の手紙から、ある日羊をめぐる冒険行が始まる。新しい文学の扉をひらいた村上春樹の代表作長編。
第49冊 ブルース角川文庫 花村 萬月 南シナ海の烈風。眼下で砕ける三角波。激しい時化に呻く25万トンの巨大タンカーの中で、村上の友人、崔は死んだ。仕事中の事故とはいえ、崔を死に至らしめた原因は、日本刀を片手に彼らを監督する徳山の執拗ないたぶりにあった。徳山は同性愛者であった。そして村上を愛していた。村上と親しかった崔の死こそ徳山の嫉妬であり、彼独自の愛の形であった―。横浜・寿町を舞台に、錆び付いたギタリスト村上とエキセントリックな歌姫綾、そしてホモのヤクザ徳山が奏でる哀しい旋律。芥川賞作家が描く、濃密で過剰な物語。
第50冊 マークスの山 講談社文庫 高村 薫 俺は今日からマークスだ!マークス!いい名前だろう!」―精神に「暗い山」を抱える殺人者マークス。南アルプスで播かれた犯罪の種子は16年後発芽し、東京で連続殺人事件として開花した。被害者たちにつながりはあるのか?姿なき殺人犯を警視庁捜査第一課七係の合田雄一郎刑事が追う。直木賞受賞作品。
第51冊 麻雀放浪記 (1)〜(4)角川文庫 阿佐田 哲也 終戦直後の上野不忍池付近、博打にのめりこんでいく“坊や哲”…。博打の魔性に憑かれ、技と掛け引きを駆使して闘い続ける男たちの飽くなき執念!
第52冊 村上朝日堂 新潮文庫 村上 春樹 ビールと豆腐と引越しとヤクルト・スワローズが好きで、蟻ととかげと毛虫とフリオ・イグレシアスが嫌いで、あるときはムーミン・パパに、またあるときはロンメル将軍に思いを馳せる。そんな「村上春樹ワールド」を、ご存じ安西水丸画伯のイラストが彩ります。巻末には文・安西、画・村上と立場を替えた「逆転コラム」付き。これ一冊であなたも春樹&水丸ファミリーの仲間入り!?
第53冊 村上朝日堂はいほー!新潮文庫 村上 春樹 せっかちで気が短い。占いには興味がない。最近の映画の邦題はよくないと思う。ときどき無性にビーフ・ステーキが食べたくなる。双子の恋人が欲しい。フィッツジェラルドとチャンドラーとカポーティが好き。この中で三つ以上思い当たる方は、誰でも村上ワールドの仲間です。はいほー!と軽やかに生きるあなたに贈る、村上春樹のエッセンス
第54冊 村上朝日堂の逆襲新潮文庫 村上 春樹 交通ストと床屋と教訓的な話とハワイで食べる冷麦が好き。高いところと猫のいない生活とスーツが苦手。時には「セーラー服を着た鉛筆」について考察するかと思うと、小津安二郎の映画の細部にこだわったりもする。「自由業の問題点について」に始まって、「長距離ランナーの麦酒」に終わる、御存じ、文・村上春樹とイラスト・安西水丸のコンビが読者に贈る素敵なワンダーランド。
第55冊 ヤバ市ヤバ町雀鬼伝〈1〉〜〈2〉講談社文庫 阿佐田 哲也 バクチ打ちの血が騒ぐ。レートは一晩数億円、勝負のアヤで命も賭ける。不動産屋やソープランド経営者たち今風成り金の集まる街に吸い寄せられた雀プロ、警官、ヤクザの群れ。ギャンブル・サバイバルの種目もどんどん広がって、いったい生き残るのは誰か!?トボケた雀鬼の奇策、秘技が満載の長編小説。
第56冊 竜馬がゆく  文春文庫 司馬 遼太郎 「薩長連合、大政奉還、あれァ、ぜんぶ竜馬一人がやったことさ」と、勝海舟はいった。坂本竜馬は幕末維新史上の奇蹟といわれる。かれは土佐の郷士の次男坊にすぎず、しかも浪人の身でありながらこの大動乱期に卓抜した仕事をなしえた。竜馬の劇的な生涯を中心に、同じ時代をひたむきに生きた若者たちを描く長篇小説。
第57冊 愛と幻想のファシズム 講談社文庫 村上 龍 世界恐慌!ドル暴落!日本経済壊滅!嵐の時代に現われた稀代の若きカリスマ。危険な予兆をはらんだ衝撃の近未来政治小説
第58冊 関ヶ原  新潮文庫 司馬 遼太郎 東西両軍の兵力じつに十数万、日本国内における古今最大の戦闘となったこの天下分け目の決戦の起因から終結までを克明に描きながら、己れとその一族の生き方を求めて苦闘した著名な戦国諸雄の人間像を浮彫りにする壮大な歴史絵巻。秀吉の死によって傾きはじめた豊臣政権を簒奪するために家康はいかなる謀略をめぐらし、豊家安泰を守ろうとする石田三成はいかに戦ったのか
第59冊 五分後の世界 幻冬舎文庫 村上 龍 時計が5分進んでいる世界。そこは第二次世界大戦後、人口は26万人に減少しても地下トンネルで戦い続けるもう一つの日本。そこに誇り高く強い意志をもつ人たちがいた。現在の日本が失った物を持っている世界とリアルな戦闘シーンを描いた傑作。
龍氏本人も代表作になるだろうと言った作品(ならなかったけど)
第60冊 項羽と劉邦 新潮文庫 司馬 遼太郎 日本の歴史物が多い司馬遼太郎氏が書いた中国の有名なお話。出来れば三国志も書いて欲しかったというのは贅沢だろうか。
強くてリーダーシップを発揮する項羽、周りに押されて指揮をとるが特に際立った力を持たない劉邦。しかし最後に勝つのはなぜか劉邦なのだが納得のいくストーリーに仕上げてある。
第61冊 初等ヤクザの犯罪学教室 幻冬舎アウトロー文庫 浅田 次郎 「私はこの先、皆さんに鮮やかな詐欺の手口とか、簡単な人の殺し方だとか、強盗、麻薬、誘拐などの兇悪犯罪のノウハウを講義するわけです」――著者の実体験(?)に基づく犯罪学エッセイ!
この人はエッセイのほうが面白いと思う。
第62冊 世に棲む日日 文春文庫 司馬 遼太郎 狂気じみた、凄まじいまでの尊王攘夷運動
幕末、長州藩は突如、倒幕へと暴走した。その原点に立つ吉田松陰と弟子高杉晋作を中心に、変革期の人物群を鮮やかに描き出す長篇
第63冊 走れ!タカハシ 講談社文庫 村上 龍 ヨシヒコが走るとき、何かが始まり何かが終わる。「ファーストベースにヘッドスライディングしてもそれが様になる日本でも珍しいプロ野球選手」と著者が激讃する広島カープ高橋慶彦遊撃手の輝ける肉体を軸に、野球を楽しむ普通の人々を配した軽快な短篇集。時代を駆け抜ける爽やかな風とともに贈ります
第64冊 糖尿列島―「10人に1人の病」...角川文庫 鴨志田 恵一 不規則な生活とストレスにある新聞記者である著者が発病から闘病生活、そして“生還”に至るまでの葛藤の日々を記録した体験報告書。糖尿病を通して豊かな経済大国日本と物欲文明の盲点に問いかける。
第65冊 彼らの神文春文庫 金子 達仁 オリンピックでの国別メダル獲得数は、ほぼ人口、もしくはGDPの規模に比例した結果となっている。ではなぜ、その両方ともに恵まれた日本がスポーツでは世界で勝てないのか?サッカーだけでなく、野球、柔道、ゴルフ、ラグビーなど様々な競技を例に取り、日本が世界で勝つための条件を探る、刺激的論考。
第66冊 美しく勝利せよ 金子 達仁(訳) 優雅で攻撃的でかつインテリジェンスあふれるプレーで観客を魅了し、引退後は監督としてヨーロッパサッカー界に君臨する今世紀最高のスター、ヨハン・クライフ。彼のインタビューからサッカーの、そして人生の指標を学ぶ。
第67冊 風と共に去りぬ マーガレット・ミッチェル 輝くような美貌と炎のように激しい気性のスカーレットは、アシュレにいちずに思いを寄せているが、彼は心優しいメラニーと結婚。スカーレットはそれへの腹いせに愛してもいないメラニーの兄と結婚。そして南北戦争では南軍が敗北し、スカーレットはわずか十六歳で未亡人に…。一族を飢えから救うために手段を選ばぬスカーレットを陰に日向に支えるレット。二つの強烈な個性は、互いに反発しあうが、スカーレットの打算から二人は結婚。穏やかな生活が訪れるかと思われたが、愛娘の死を契機に運命は暗転し、レットへの真実の愛に目覚めたとき、レットはスカーレットから去っていった…。南北戦争を背景に展開する一大ロマン
第68冊 夜を賭けて 幻冬舎文庫 梁 石日 廃墟と化したアジア最大の兵器工場・大阪造兵廠跡の闇の中で残骸を掘り出す鉄泥棒アパッチ族と警官隊の果てしない攻防がつづく。そしてアパッチ族は北朝鮮へ、大村収容所へ…。戦後50年を総括する書き下ろし長編。
第69冊 容赦なく 新潮文庫 トム・クランシー 元米海軍特殊部隊員ジョン・ケリーは身籠っていた妻を一瞬の事故で奪われ、魂の脱け殻と化していた。虚ろな日々を漂うケリーだったが、偶然助けたパムという哀れな娘を介抱する過程で、自らも癒され、復活を体験する。そして、パムを辱め続けていた麻薬組織への復讐を誓い、組織構成員を容赦なく"始末"し始めるのだが…。クランシーの新時代を告げる孤高のヒーロー、登場。
いま、そこにある危機に出てくるCIAのクラークがCIAに入るいきさつが書かれている。この後クラークが主人公のシリーズが人気となる。
第70冊 翔ぶが如く 文春文庫 司馬 遼太郎 明治維新とともに出発した新しい政府は、内外に深刻な問題を抱え絶えず分裂の危機を孕んでいた。明治六年、長い間くすぶり続けていた不満が爆発した。西郷隆盛が主唱した「征韓論」は、国の存亡を賭けた抗争にまで沸騰してゆく。征韓論から、西南戦争の結末まで新生日本を根底からゆさぶった、激動の時代を描く長篇小説全十冊。
なぜ、西郷は自分が作った新政府に戦争を仕掛けたのか?そもそも新政府の軍隊と政治の実権を握っていたのだから好きなようにできたはずの男が。映画「ラストサムライ」がよく理解出来なかった方はこれを読めば納得できると思います。
第71冊 氷点   角川文庫 三浦綾子 辻口は妻への屈折した憎しみと、「汝の敵を愛せよ」という教えの挑戦とで殺人犯の娘を養女にした。明るく素直な少女に育っていく陽子…。人間にとって原罪とは何かを追求した不朽の名作!
第72冊 スローカーブを、もう一球  角川文庫 山際 淳司 スポーツにとりつかれた男たちは、時として、まばゆいばかりの光を放つ一瞬に出会う。それは束の間であるが故に、より純粋な輝きに満ちている。第八回日本ノンフィクション賞受賞。
第73冊 笑うカイチュウ―寄生虫博士...講談社文庫 藤田 紘一郎 花粉症やアレルギーは寄生虫で防ぐ!?ダイエットにカイチュウがお役立ち?かわいいペットの虫退治など、身近な体験を人と寄生虫との共生から易しく説き明かす。善玉カイチュウからグルメが危ない激痛アニサキスまで、隠された体内ドラマを面白おかしく綴った大ベストセラー・医学エッセイ。
第74冊 グレート・ギャツビー 新潮文庫 フィツジェラルド 海の向こうを一人眺める謎のお金持ちギャッツビー。毎週華やかなパーティーを開催しているのは・・・・
一人の女性を愛し続ける純愛と悲しいストーリー。村上春樹氏の「ノルウェイの森」を読んでこの本を手に取った方には分かると思いますが、この本こそが時を超えた本と言える一冊でしょう。
第75冊 航海者    幻冬舎文庫 白石 一郎 江戸幕府はこの男なしでありえたか?空前絶後の航海の果てに日本に漂流した英国人、ウィリアム・アダムスは家康に見出され、幕府の覇権確立の大きな力になった。海洋歴史小説の傑作。
第76冊 日米開戦  新潮文庫 トム・クランシー 太平様戦争中サイパンで米軍に肉親を奪われた財界の巨頭矢俣頼造は、傀儡政権をつくり実質的な独裁者となった。日本車炎上事件を契機とした米国の貿易改革法は、日本経済に大打撃を与えた。日本は合同演習にまぎれ米原潜二隻を撃沈、空母二隻を作戦不能にしてしまう。インド、中国との密約により米軍を牽制、一方ウォール街のメイン・コンピューターに侵入し、市場は大混乱となる…。
第77冊 塀の中の懲りない面々文春文庫 安部譲二 お役所専門に狙う大泥棒、堂々と脱獄した赤軍派兵士、短歌を詠むだけが楽しみの殺人犯、手形、借用証等ヨロズ消化する紙食い男、腕前は日本一を誇るニセ外科医等々、犯罪のプロフェッショナルばかりが集められている府中刑務所を、これまた中学生で安藤組入りしたベテランがご案内します。
第78冊 仕事は楽しいかね? デイル ドーテン 出張の帰りに、大雪のため一昼夜空港のロビーに足止めされた「私」。そこで出会ったある老人に、つい仕事で鬱積(うっせき)した感情をぶつけてしまう。老人は実は、企業トップがアドバイスをほしがるほどの高名な実業家。その含蓄ある言葉に「私」はしだいに仕事観を揺さぶられていく。
第79冊 気まずい二人 角川文庫 三谷 幸喜 途切れる会話、最悪の出だし、重苦しい沈黙、激しい動揺。緊張の嵐、もやしと技豆の話、呆然とするゲスト、焦る三谷、気まずい思いの二人。本書は脚本家である三谷氏の、初めての対談集であり、劇作家でもある三谷氏の、初めての戯曲集であり、人見知りでもある三谷氏の、弱点克服のドキュメンタリーである。
第80冊 あの頃ぼくらはアホでした 集英社文庫 東野 圭吾 命がけの学生時代!抱腹絶倒の青春記。小学校から大学まで、疾風怒濤の学生時代をパワフル&赤裸々に語る爆笑エッセイ。
第81冊 むかし僕が死んだ家 講談社文庫 東野 圭吾 「あたしは幼い頃の思い出が全然ないの」。7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。それは、めったに人が来ることのない山の中にひっそりと立つ異国調の白い小さな家だった。そこで二人を待ちうける恐るべき真実とは……。
第82冊 すべての男は消耗品である 角川文庫 村上龍 村上龍は考える。恋愛について、男(女)について。そして挑発する。なぜ男は元気を失ったのだろう。なぜ女たちは輝いているのか。幻想の時代を生きる男(女)たちへ、これが"快楽主義者"リュウからの解答。









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